■試合を見極める確かな目

 チームが困ったり焦ったりせずに済むのは、豊富な運動量で駆け上がり、ボールを引き出すことでも実現している。

 たとえば22分にサンチョの前進から一気に攻撃スピードが上がった場面は、停滞の時間が一切ないままショーの折り返しまで進んだ。39分にはスローインから混戦になると、ボール奪取の流れからそのまま最終ラインの裏に抜け出したショーがサンチョへラストパス。これらは中と合わなかったりオフサイドとなったりとゴールにはならなかったが、自分たちの狙いの形を作れる機を逸しないことで、余計なことをせずに済む。そうやって試合の流れを失わずに冷静さを保つことができる。

 ハーフウェイラインまで出て行く積極的な守備や、スターリングが仕掛けたい時には駆け上がらずに逃げ道を作っている姿など、ショーは試合の流れを見極める確かな目を持っている。

 その力と、実際のプレーでの具現化。ショーがイングランドを盤石にさせている。


■試合結果

ウクライナ 0―4 イングランド

■得点

4分 ハリー・ケイン(イングランド)
46分 ハリー・マグワイア(イングランド)
50分 ハリー・ケイン(イングランド)
63分 ジョーダン・ヘンダーソン(イングランド)
 

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