大住良之の「この世界のコーナーエリアから」連載第57回(3)「5月の憂鬱」スペルガの悲劇、或いは、最高の選手の友情について 大住良之/Yoshiyuki OSUMI マンチェスター・ユナイテッド セリエA UEFA 2021.05.05 1949年5月4日、「グランデ・トリノ」の選手18人を乗せた航空機が激突したトリノ東方の「スペルガ」の丘の山頂に立つ大聖堂。機は大きな写真の左にある建物の裏手の基部の石垣に激突した。修道僧のひとりは、直前に飛行機のエンジン音を聞いており、大音響を聞いて大聖堂のシンボルであるドームに激突したのではないかと思ったという。激突地点には、犠牲者を偲ぶ石碑が建てられている。 提供/大住良之 イタリアを訪れたことのあるサッカー愛好家なら、「スペルガの悲劇」のことや、グランデ・トリノの伝説はご存じかもしれない。イタリアではサッカーファンであれば少年少女にまで語り継がれている。国境をまたいで行われるサッカーに襲いかかる悲劇、そのひ… 続きを読む 関連記事 大住良之の「この世界のコーナーエリアから」第53回「サッカー記者の50年(石器時代から現代へ)」(1) 「ZOOMとノート」と「12時間の重労働」 大住良之 大住良之の「この世界のコーナーエリアから」第55回「なぜ90分間か」(前編) 大住良之 晩春の激論【日本代表】大住良之×後藤健生(1)「五輪サッカーは中2日で6試合。戦い方を知らないと勝てない」「アルゼンチンはやりたいことをやらせてくれなかった」 大住良之 後藤健生 スペイン人指導者が見た日本代表「東京五輪とW杯8強」(1)U-24代表「敗れた試合でも輝いた相馬勇紀」 サッカー批評編集部