■勝ち抜けるためにやれることはすべてやる
雪かきはハーフタイムにも行われ、後半になると前半に差のあった両ゴール前も含めてピッチのほぼ全体が綺麗な状態になった。ところが、ある部分だけ全く前半と変わっていなかった。
それはメインスタンドから見て左側、パリの両翼であるネイマールとアンヘル・ディ・マリアがドリブルをするエリアだった。
なにがなんでも突破する、という姿勢を指揮官が見せたシティ。結果的にその部分は大して影響がなかったが、勝ち抜けるために自分たちにやれることをやる、という部分は選手たちにも伝わり、そこがパリとの差になった。
勝ち抜けに対する強い意志は、冷静さの差となってピッチに表れることになった。
63分に2点を追うパリが攻め急いだところをカウンターで仕留めたシティは、その後も焦らずにいつも通りのプレーを見せた。
すると69分、パリはディ・マリアが一発退場。スローインの場面で時間をかけさせようとしたフェルナンジーニョに対して足を踏みつけた。これで試合の行方は決してしまった。
■試合結果
マンチェスター・シティ 2―0 パリ・サンジェルマン
(2戦合計4-1でシティが決勝進出)
■得点
11分 リヤド・マフレズ(マンチェスター・シティ)
63分 リヤド・マフレズ(マンチェスター・シティ)