■最後まで炎を消さなかったリバプール

 残り10分を切り、戦意を喪失しかけているアーセナルのゴール前からのパスが乱れた。まだ集中力を切らせていなかったのが、まさかのイングランド代表落選を発奮材料とするアレクサンダー=アーノルドだ。猛然とダッシュして、カットしたボールを前方のサラーにパス。ゴール前でサディオ・マネがDF3人を引きつけた瞬間、ボックス内に突っ込んできたのは3トップの左へ移っていたジョタだった。反転したマネからのパスを思い切りゴールに蹴り込んだジョタは、フィルミーノの復帰でまたも代役に戻された怒りからか、この日の自身2点目にもまったく表情を崩さなかった。

 試合後、ジョタについて尋ねられたクロップは、他の控え選手も好調であることに触れながら「それぞれ良い状態にある別の5、6人を先発させていたかもしれない」と話した。選手の気持ちをうまく扱うのも、チームマネジメントの一部なのだ。

 一度は手放したトップ4が、勝ち点2差の位置まで来た。ミッドウィークにはチャンピオンズリーグレアル・マドリード戦も控え、否が応でも気持ちは高まっていく。

■結果

アーセナル 0-3 リバプール

■得点

64分 ディオゴ・ジョタ(リバプール)
68分 モハメド・サラー(リバプール)
82分 ディオゴ・ジョタ(リバプール)

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