ヘタフェ久保建英、先発出場も「一発レッドと両監督退場」の激動に消える!次節レアル戦に期待の画像
久保建英とマルク・ククレジャ(ヘタフェ) 写真:AFP/アフロ

【ラ・リーガ セビージャvsヘタフェ 2021年2月6日(日本時間29:00キックオフ)】


 強敵であるアスレティック・ビルバオ戦で奇襲を仕掛けたホセ・ボルダラス監督は、セビージャ相手にもサプライズを用意していた。

 アラベス戦で試した3-4-2-1ではなく4-2-3-1に戻したヘタフェは、右の久保建英と左のマルク・ククレジャを逆にして試合に入った。

 ネマニャ・マクシモビッチが高い位置取りをして4-1-4-1の形で前からセビージャをはめにかかり、左サイドに入った久保はドリブルではなくシンプルにディフェンスの裏へパスを出すプレーを見せた。

 いつもと違うやり方でセビージャを惑わそうとしたヘタフェだったが、ゴールは生まれなかった。8分には久保とククレジャの位置を元に戻し、守備も勢いより形を整えることを重視するようになった。
久保も、そこからは守備に奔走する時間がほとんどになった。ペナルティエリアまで戻って守備に参加することが多くなり、寄せがやや甘い場面はあったものの、守備への参加、という部分では加入当初に合格点を与えられたレベルにまで改善されていた。

 攻撃時にはサイドバックのダミアン・スアレスが右のスペースを使えるようにセビージャの左サイドバックであるセルヒオ・エスクデロとセンターバックのディエゴ・カルロスの間を動く場面が目立った。満足にボールがこないからといって下がって受けるのではなく、自らを囮にする動きを繰り返した。この点も改善された部分だ。

 数少ないボールを持っての攻撃の機会にはペナルティエリア手前のスペースのない部分でマクシモビッチにパスを通し、ミドルシュートに繋げた。

 今のヘタフェで強豪相手にやれること、を前半の久保はしっかりこなした。

 セビージャのルーカス・オカンポスのゴールがVARによって取り消される幸運にも恵まれ、0-0のまま前半を終えると、再びボルダラス監督は策を講じた。

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