今季、マドリーの「決戦」となったのがチャンピオンズリーグ・グループステージ最終節ボルシア・メンヒェングラッドバッハ戦だ。結果次第では、マドリーにCL敗退の可能性があった。その試合で2得点を挙げたのがベンゼマだった。
ベンゼマはボルシアMG戦でマドリー移籍後公式戦527試合出場を達成。ロベルト・カルロス(11シーズン在籍/527試合)の記録に並んだ。また、ベンゼマはその期間に257得点を挙げており、カルロス・サンティジャーナ(290得点)、アルフレド・ディ・ステファノ(308得点)、ラウール・ゴンサレス(323得点)、C・ロナウド(451得点)に次ぐクラブ史上5番目のゴールスコアラーになっている。
「移籍した時は、レアル・マドリーの何たるかを理解できていなかった。マドリードという街、その街の人々、プレッシャー...。そして隣を見れば、世界最高の選手たちが揃っていた。スペイン語も喋れず、ファーストシーズンはすごく苦労した」
いまや、ベンゼマはマドリーに欠かせない選手となった。「プレーの創造」と「得点」を両立させる、真の意味で稀有なプレーヤーへと昇華したのだ。
彼の代役を確保するのは、C・ロナウドの穴を埋めるのと同様に困難な作業になるかも知れない。