■10月17日/プレミアリーグ第5節 エバートンーリバプール
「マージーサイドダービー」と呼ばれる伝統ある一戦は、これまで、いくつもの歴史を重ねてきた。しかし、今回は、少し残念な記録を刻むことになってしまった。
ここまで、4戦全勝で首位の座にいるエバートンのホームに乗り込んだのは、4戦3勝1敗の南野拓実が所属するリバプール。リバプールとしては、ここで勝って首位を奪うとともに、ダービーの勝利をサポーターにプレゼントしたいところだった。
しかし、それを阻んだのがVARだ。2-2と緊迫した展開での90分。まもなく試合が終わろうかという段階で、エバートンに退場者が出た。後半アディショナルタイムは5分。当然、リバプールはこの数的優位を得た5分間で試合にケリをつけるべく、猛攻する。
そして92分、フロント3の一角、FWサディオ・マネが左サイドからグラウンダーのクロスを入れる。ゴール前で待ち構えるのは、キャプテンのMFヘンダーソン。青いユニフォームをあざ笑うかのようにリバプール主将の足元に来たボールは、ヘンダーソンの左足によってゴールネットに吸い込まれたのだ。