後半は、かなり盛り返した。中2日の東京が、ピッチ上で選手間隔を維持する強度が低くなってきたこと、そして、仙台が徐々に3-4-3で動きを理解してきたことが大きい。何より、交代で入った選手が効果的だった。

 66分に入った兵藤慎剛は、パスを出したあとにすぐに動き直して、スペースを作ったりパスを受ける態勢になった。FWゲデスも、前線で動き続けることで東京のディフェンダーを引き付けた。さらに、75分に入った道渕諒平は、ボールをキープしたり、ボールを持ったまま前進することで、直接のチャンスになった。

 こうしてボールを回すこと、あるいは、持つことで、チーム全体に時間的余裕が生まれ、平岡がボールを受けに中盤に顔を出したり、ウイングバックが高い位置でボールを受けられるようになった。前半と後半で、クロスの質も本数も大いに高まったのは、やはり、チーム全体の余裕ができたからだ。ワイドでボールを持てることで、中での攻撃もある程度スムーズにいった部分もあった。

 さらに、兵藤慎剛はその動きだけでなく“声掛け”でもチームを牽引した。兵藤は、「みち(道淵)、もっとポジショニングをこっち側に取ろう」などと個人個人それぞれにコーチングをすれば、「ここから、ここから!」「流れが来てるよ!」とチームを鼓舞する声を、常に出し続けていた。兵働が発する優しい声によって、ピッチ上の選手が状況を冷静に俯瞰でき、前向きにプレーできるようになったことも大きい。

※「(3)最後まで頭を抱える関口、独りで走る飯尾竜太郎」はこちら

 

 

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