4トップ導入直前の65分には、運にも見放されていた。65分、FWレアンドロがペナルティエリア内にドリブルで侵入すると、大分DF小出悠太がたまらずタックル。レアンドロは転んだが、PKを知らせるホイッスルが鳴ることはなかった。レアンドロは判定に対する怒りから、ピッチを叩きつけるしかなかった。

 このようなチャンスを逃す一方で、中盤はMF品田愛斗とMF内田宅哉の2人でバランスを取る形が多く、サイドの枚数が手薄な状況となってしまい、結果的にはそのサイドを崩されて2点目、3点目と失点を重ね、終了間際に1点差に詰めることしかできなかった。

 とはいえ、チャンスを作ったことは評価できる。後半はチャンスを量産し、決まってもおかしくない場面がいくつもあった。ディエゴ・オリベイラに代わって入ったFW田川亨介も、出場時間が3分+アディショナルタイムという短さだったが、ゴールしたかと思わせるシュートを放った。また、4トップに頼り切らず、品田がゴール前に入り込んだからこそ、2点目が生まれた。

 FC東京は中3日で強敵・仙台と戦う。優勝を狙う以上、これ以上の負けは許されないし、首都クラブの意地として負ける気は少しもないはずだ。

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