11月3日に行われたJ2リーグ第15節、藤枝MYFCが「たった3人」で完結させた超速カウンター弾がファンの視線をくぎづけにしている。
舞台は藤枝の本拠地・藤枝総合運動公園サッカー場で行われたジュビロ磐田とのダービーマッチ「蒼藤決戦」。藤枝は槙野智章監督がJリーグから2試合のベンチ入り禁止処分を受けているというイレギュラーな状況の中、試合は激しい攻防が繰り広げられ、スコアレスのまま終盤へと突入した。
そして迎えた後半41分、スタジアムがどよめく衝撃のゴールが生まれる。
磐田のサイドからのクロスボールを、藤枝のGK吉田舜がゴール前でしっかりとキャッチ。立ち上がりから好セーブを連発していた29歳の守護神は、ひと呼吸置いた直後、サイドボレーで低弾道のパントキックを放つ。
矢のような鋭いボールはあっという間にハーフウェーラインを越え、左サイドの広大なオープンスペースへ走り込んだ中村優斗の前方へピタリと届けられた。
パスを受けた中村はそのままスピードに乗ってバイタルエリアへと侵入し、カットインから右足で正確なクロスを供給。超高速カウンターに相手DFの陣形がまったく整わない中、最後は中央に飛び込んだFW真鍋隼虎が叩きつけるヘディングシュートで鮮やかにゴールネットを揺らした。
時間にして、吉田のパントキックからわずか「11秒」で決まった芸術的なカウンター弾。2023年から2026年夏まで浦和レッズに所属(※25年後半は湘南へ期限付き移籍)し、元日本代表の西川周作や現日本代表の鈴木彩艶と切磋琢磨する日々を送った吉田。偉大な先輩と後輩にも決して見劣りしない、極上のロングキックが決定機を演出した瞬間だった。































