11月3日に行われたJ2リーグ第15節。アルビレックス新潟が試合終了間際の劇的なゴールでヴァンフォーレ甲府に1-0の勝利を収めた。しかし、首位浮上を決めたこの決勝弾が、まさかの“神の手ゴール”だったとして大きな議論を呼んでいる。
試合前の時点で2位の新潟が、最下位・甲府の本拠地JIT リサイクルインクスタジアムに乗り込んでの一戦。試合はホームの甲府が優勢にゲームを進めながらも、新潟がGK内山翔太の再三にわたる好セーブで失点を防ぐという白熱の展開に。新潟が徐々に盛り返し、スコアレスのまま迎えた後半44分。試合の運命を左右する劇的な、そして残酷な瞬間が訪れる。
新潟が相手陣内右サイドで獲得したフリーキックのチャンス。キッカーのMF星雄次が右足から鋭くスピードに乗ったクロスを放り込むと、両チームの選手が入り乱れるゴール前の密集地帯へ、新潟のDF舞行龍ジェームズが果敢にダイブ。頭から突っ込んだ背番号5の身体に当たったボールが軌道を変え、ついに甲府のゴールネットを激しく揺らしたのだ。
狂喜乱舞する新潟イレブン。しかし、甲府の選手たちは即座に主審を囲み「ハンドだ!」と猛抗議を展開する。
リプレイ映像で確認すると、確かに舞行龍ジェームズは「頭」を出して飛び込んではいるものの、ボールは不自然に掲げられた「左肘」に当たってコースを変えているように見えた。
しかし、J1とは異なり現在のJ2には、映像を使って判定を正確にチェックする「VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)」が導入されていない。密集での出来事に主審の判定が覆ることはなく、疑惑の“神の手ゴール”がそのまま決勝点として認められる結末となった。
































