サッカー日本女子代表(なでしこジャパン)の司令塔・MF長谷川唯が、強豪ドイツ女子代表を相手に見せた魔法のような“曲芸トラップ&ターン”が、世界中で大きな反響を呼んでいる。
国内組中心で優勝を飾ったアジア競技大会の熱狂から一転、海外組をズラリと揃えて欧州遠征に臨んでいるなでしこジャパン。
現地時間10月9日のハイチ戦(5-1)で1得点1アシストと圧巻のパフォーマンスを披露した長谷川は、続く13日のドイツ戦(1-2)でもスタメンに名を連ねた。
この日も中盤を広範囲に動いてタクトを振るった背番号14は、前半14分に生まれた谷川萌々子の先制ゴールの見事な起点となる。
その後はドイツの鋭いサイド攻撃と激しいプレッシングの前に日本全体が押し込まれる苦しい展開となったが、その劣勢のなかでも、長谷川唯だけは別格の“違い”を放ち続けていた。
■「完全に翼くんだ」屈強なドイツDFを無力化した“異次元の空中トラップ”
スタジアムの観客が息を呑んだのは、後半開始4分のプレーだ。
自陣深くに押し込まれた状態から、左サイドバックの北川ひかるが前線へ一筋のロングボールを供給する。落下点に入った長谷川に対し、背後からは屈強なドイツDFが激しいチャージで襲いかかった。
潰される——。誰もがそう思った次の瞬間だった。長谷川は背中のプレッシャーをいなすように、右足のつま先でふわりとボールを頭上にフリック。まるで時が止まったかのような柔らかいトラップでボールを浮かせると、そのままクルリと素早く体を入れ替えて前を向き、鮮やかなドリブルを開始したのだ。
たまらずファウルで止めるしかなかったドイツDFを尻目に、圧巻の個人技で現地スタンドを大きくどよめかせた。

































