■「神社ではなくお寺だった」…合掌で参拝する不思議な豊川稲荷の謎

 さて、翌日は男子の決勝戦。場所は豊田スタジアムです。女子の試合が終わってから浜松駅前のホテルに泊まっていたのですが、10時チェックアウトで追い出されてしまいました。すぐに豊田に向かうと早く着きすぎてしまいます。

 で、「どうしようかなぁ~」と浜松駅まで来ると、コンコースで豊川稲荷のブースがあって、御開帳の案内をしていてパンフレットをもらいました。御開帳は11月だそうですが、そういえば豊川稲荷という所には行ったことがありません。

「そうだ、豊川稲荷を観光して行こう!」

 JRで豊橋駅まで行って名鉄に乗り換えようと思っていたのですが、豊橋で飯田線に乗り換えて豊川まで行くことにしました。豊川駅から「稲荷」までは歩いて5分ほどです。

 僕は「豊川“稲荷”」というから、稲荷神社なんだろうと思っていましたが、着いてみると、そこにあったのはお寺のようでした。

 総門を入ると鐘楼堂があって、お坊さんが鐘をついていました。山門をくぐって本堂にお参り。お寺ですから、「二礼二拍手」ではなく「合掌」です。

 ここは曹洞宗の円福山妙厳寺というお寺なのです。「吒枳尼眞天(だきにしんてん)」という秘仏が祀られていて、その稲穂を担いだ姿から「稲荷」と呼ばれるようになったんだそうです。

 明治維新前は神仏習合といって、仏教の仏様と日本の神様はほとんど同一視されていたわけです。

 豊田スタジアムでの決勝戦を観戦してから、また夜行バスに乗って東京に戻る忙しい旅でしたが、偶然の出会いから豊川稲荷を訪れることができたというわけです。

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