■シュート数でも支配率でも上回る! “2歳差の日韓戦”で起きた異変

 そうした諸条件を考えると、アジア大会のサッカー日韓戦で韓国が勝利するのは当然の結果ということになる。

 実際、これまでのアジア大会決勝での日韓対決では韓国のパワーを前に日本が劣勢に回り、日本が耐える時間が長い試合ばかりだった。

 しかし、10月3日に豊田スタジアムで行われた第20回アジア競技大会の決勝戦は内容的には逆に日本が韓国を圧倒する形となった(韓国では日本を倒して金メダル獲得の報に沸いているようだが、2歳下の日本チーム相手に防戦一方になってしまったという意味で、韓国にとっては大問題のはずだ)。

 試合開始直後は韓国が優勢だった。

 韓国や北朝鮮と対戦すると、試合開始直後は相手のパワーに押し込まれてしまうことが往々にしてある。そこを耐えて、15分から20分になって持久系の争いになってくると、逆に日本のほうがフィジカル的に優位に立てる。

 これは、数十年も前から日韓戦(日朝戦)で繰り返されてきたパターンである。

 実際、アジア大会決勝でも試合開始からしばらくは韓国がゲームを支配。オーバーエイジの李期奕(イ・ギヒョク=江原FC)がアンカーポジションでボールをさばき、MFの裵峻浩(ペ・ジュノ=ストーク・シティ)がライン間にポジションを取って攻撃に変化をつけてきた。

 そして、トップには身長192cmと長身のFW李泳俊(イ・ヨンジュン=グラスホッパー)がいたが、日本の2人のセンターバック、市原吏音と岡部タリクカナイ颯斗がイ・ヨンジュンを抑え込んで日本は無失点で序盤戦を切り抜けた。

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