15年ぶりのキリンカップ優勝を果たし、4連戦を全勝で終えたサッカー日本代表。しかし、ニュージーランド戦では圧倒的にボールを支配しながらも、前線の絶対的エースが孤立して攻めあぐねる時間帯が続いたのも事実だ。そんな中、久々に採用された4バックのもとで、新たなサイドバックたちが手応えを示している。彼らはいかにして攻撃に違いを生み出したのか。ベテランジャーナリストの大住良之と後藤健生が、ピッチ上で起きたポジティブな変化に迫る! 【第2回/全6回】
■上田綺世が孤立…一方的な展開で見えた攻撃の停滞
大住「ニュージーランド戦の上田綺世は、点を取るまでほとんどプレーに絡まなかったんだよね。全然ボールに触れなかった。5バックにしてきたニュージーランドを崩すため、右は堂安律と久保建英が絡んで、左はスペースをつくっておいて前田を走らせるという形だったけど、シュートまでなかなか持ち込めなかった。でも、ああやってやり続けるしかないんじゃないのかな」
後藤「これまでの1トップの上田の下に2シャドーという形とは、今回はちょっと違ったしね。久保がトップともトップ下とも言える位置にいて、その影響なのか分からないけど、とにかくうまくいってなかったよね」
――何が足りなかったのでしょうか。
大住「一方的に日本が押し込みはしたけど、ニュージーランドはそれほどレベルが低いチームじゃないということが、まずはひとつ。この間の横浜での試合(パナマ代表戦 1-1同点のままで前後半を終え、PK戦の末にニュージーランド代表が勝利)を見ても、クリス・ウッドのポストプレーを中心に、皆が絡んで良い攻めをしていた。だから僕は日本も悪くなかったと思うんだけど、後藤さんは全然、物足りなかったわけだね」
後藤「そうそうそう。良かったように見えたのは、とにかく1対1の競り合いで全部日本が勝って、ボールをずっと持っていたわけだから。だから選手たちの能力としては、日本は強いなあとは思うけどね」



































