後藤健生の「蹴球放浪記」第335回「イグアナ降る街と長閑な首都」の巻(2)標高3000mの高地と熱帯の港町、2大都市の対照的な風土の画像
穏やかなエクアドルだが、年代別ワールドカップ決勝が行われたスタジアムの周辺にはスラムが広がる。撮影/原壮史(Sony α1使用)
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 サッカー日本代表は9月、10月の4連戦の第3戦で、エクアドル代表と対戦し、0―0の末にPK戦で勝利した。エクアドル代表は素晴らしいチームだったが、彼らの国も美しい。蹴球放浪家・後藤健生は、かつてかの国をスカウティングしていた――。

■国内での大きな違い

 さて、グループステージの間は日本の試合を中心に、キトやその周辺の都市で観戦しました。

 アンデス山脈の北の外れに位置するキトは標高が約2850メートルの高地にあります。周囲を4000メートル級の山々に取り囲まれているのですが、なにしろキト自体が標高3000メートル近いので、それほどの高山には見えません。

 新市街地と旧市街がはっきり分かれていて、街も大きすぎず、とても長閑な印象でした。

 決勝戦は首都のキトではなく最大都市のグアヤキルで行われるので、僕も準々決勝以降はグアヤキルに移って観戦しました。

 キトが標高3000メートル近い高地にあるのに対して、グアヤキルは太平洋に面した港湾都市ですから標高は0メートル。「エクアドル」という国名はスペイン語の「赤道」に由来するものですから(「蹴球放浪記」第62回参照)、赤道直下の標高0メートルなら熱帯ということになります。

 つまり、キトとグアヤキルでは気候も風景もまったく違うのです。

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