現在、若きなでしこジャパンが世界大会を戦っているポーランド第3の都市ウッチ。この人口100万人の街には、最新鋭の美しいスタジアムを擁する2つの古豪クラブが激しいライバル関係を築いている。なぜ、この街はこれほどまでにサッカーが盛んなのか。蹴球放浪家・後藤健生が、19世紀から続く繊維工業の歴史と、東欧にフットボールが根付いた文化的背景の奥深さに迫る。
■100万都市に最新スタジアムが2つ!? ウッチを二分するライバル関係
そんな記憶があったので、U-20女子ワールドカップのニュージーランド戦のDAZNでの配信を見ていて、僕はすっかり“あの時のスタジアム”だと思っていたのです。しかし、なんとなく雰囲気が違うような気もしたので調べてみたら、今回の大会で使われていたのは同じウッチでも街の西部にある別のスタジアムでした。
ヴィジェフ・スタジアムよりさらに新しく、2022年に建設されたばかりで、ヴィジェフが1万8018人収容だったのに対して、こちらは1万8029人とわずか11人ほど収容力が大きいようです。
ヴィジェフ・スタジアムがヴィジェフ・ウッチのホームなのに対して、こちらはLKSウッチのホーム。第二次世界大戦前のサッカーとアイスホッケーの2つの競技で名手として知られたレジェンドにちなんで「市立ウワディスラフ・クロル・スタジアム」と名付けられました。
ちなみにヴィジェフ・ウッチは現在もトップリーグであるエクストラクラサ所属(2025-26シーズンは14位)、一方のLKSウッチは2部リーグに当たるIリガ所属(同5位)です。
ただし、LKSも現在は2部リーグ所属ですが、トップリーグでの優勝経験が2度あり、どちらも「ポーランドの古豪」と言っていいチームです。
まあ、100万人の人口があるのですから、強豪クラブが2つあっても不思議ではありませんが、有名クラブが2つあって、ほぼ同じ大きさの新しいスタジアムが2つも建設されたのですから、かなりサッカーが盛んな街なのでしょう。





































