■仙台MF武田は「練習でも決めている」と指揮官
湘南の長澤徹監督(58歳)は、試合後の記者会見でこの15分のプレーに触れている。
「左サイドから1本、アーリークロスで危ないボールを入れられてから少し重心が下がってしまったような形になって、システム上、押し返せない前半になってしまいました」
スコアでは湘南が1対0でリードしている。しかし、相手ゴールにより多く迫るのは仙台なのである。18分には左シャドーの中島元彦(27歳)が、2トップの間を射抜いて右シャドーの武田英寿(24歳)に縦パスを通す。武田は振り向きざまに左足を振り抜き、25メートル強の一撃がGKを鋭く襲った。このプレーからCKを連続して獲得すると、仙台はスコアをタイに戻す。
21分、右CKを武田がペナルティエリア外右のFW岩渕弘人(28歳)につなぐ。岩渕は武田にボールを落とすと、武田はクロスではなくシュートを選択した。デザインされたプレーだ。
湘南は11人すべてがペナルティエリア内に入っており、MF田村蒼生(24歳)が間合いを詰めるが、武田のシュートはその田村の身体をかすめてゴール右へ吸い込まれた。
森山監督は武田に、「最低5本はシュートを打て」と試合前に指示していたという。「練習から決まるシュートを打っている。かなり可能性のあるシュートを打っているので、5本打てば1本は決まるかなと。よく(足を)振ってくれました」と話した。公式記録上のシュートは2本にとどまったものの、武田は指揮官の期待に応えて貴重な同点弾をゲットしたのだった。







