■歴史的パラダイムシフト。プレミア&CL創設と「放映権の一括管理」
1992年、イングランドでは1部リーグだけを切り離した「プレミアリーグ」がスタート、同時に欧州サッカー連盟(UEFA)が主催する「欧州チャンピオンズカップ」は「UEFAチャンピオンズリーグ」へと衣替えした。
名称を変えただけでは意味がない。最大の変化は、リーグとUEFAがともにテレビ放映権を保有し、契約と一括管理し、クラブに配分するという形にしたことだった。それまでは、チャンピオンズカップ決勝を除く全試合で、放映権収入はホームクラブのものだったのだ。
このころ、欧州では衛星チャンネルを使うデジタル多チャンネル化の時代が到来しようとしていた。視聴契約を獲得するため、新しい放送メディアは「キラー・コンテンツ」を求めていた。最も人気があるサッカーに大金を注ぎ込む競争は熾烈を極めた。
イングランドだけでなく欧州各国でも、1980年代から荒れ狂った「フーリガン」の影響でスタジアムからファンの足が遠のく傾向が加速し、フットボールリーグもチャンピオンズカップも重大な財政面の問題をかかえていた。テレビからの巨額のオファーは、まさに救世主だったのだ。



























