■終盤の交代には「メッセージ」をこめて
先制したRB大宮は、そのまま試合の主導権を掌握した。攻撃から守備へのトランジションで相手を上回り、敵陣でボールを奪い返す場面を何度も作り出した。得点機で仕留めていれば、前半だけで3対0にすることも可能だった。
後半も相手ゴールへ鋭く迫った。緻密にパスをつないでいくよりも、選手全員が前への意識を強めることで、シンプルながらも鋭い攻撃が生み出されていった。表現方法を変えれば、選手同士の距離感が適切なのである。ワンタッチでボールをさばける距離に味方選手がいるから、アタッカー陣は密集でも怖がらずにボールを受ける。パスの出し手も、ためらわずに刺し込む。それによって、鋭い攻撃が実現していたのである。
追加点を奪えないまま迎えた終盤は、自陣ゴール前での攻防が続いた。あわや失点というシーンもあったが、1対0のまま逃げ切ることに成功した。
ナダル監督は81分に、CBが本職の村上陽介を右SBで起用している。右SBでプレーできる選手もベンチに控えているなかで、相手の攻撃を跳ね返す強さを持つ村上を送り込んだ。「このまま逃げ切る」とのメッセージがこめられた選手交代も、最終盤でチームを引き締めることにつながっただろう。
RB大宮の次節は、8月15日のFC今治戦だ。アウェイゲームとなる。ピピことMF中井卓大が加入した今治は、開幕節でいわきFCに1対2で敗れている。連敗を避けたいホームチームは、序盤からはっきりと圧力をかけてくるだろう。RB大宮は新潟戦同様に、試合の入りからパワーを注ぎたい。








