【26-27J2「第1節」RB大宮アルディージャVSアルビレックス新潟「徹底分析」】RB大宮、インサイドハーフに攻撃的選手を配置、素早いトランジションからの鋭い攻撃点…途中交代での“メッセージ”も【戸塚啓のJ2のミカタ】(1)の画像
インサイドハーフを務めたRB大宮アルディージャの豊川雄太  撮影/中地拓也

■「らしさ」が発揮されたRB大宮の先制弾

【J2リーグ第1節 8月8日 19時00分キックオフ 大宮 1-0 新潟 NACK5スタジアム大宮】

 J1昇格候補が、いきなり激突した。

 26-27明治安田J2リーグ第1節が、8月8日と9日に開催された。25年のJ2でプレーオフに進出したRB大宮アルディージャは、25年までJ1で戦っていたアルビレックス新潟をホームに迎えた。

 スペイン人のナルシス・ペラッチ・ナダル監督が就任したRB大宮は、4-3-3のシステムを採用している。アンカーにボール奪取能力の高いMF加藤玄を配し、インサイドハーフには豊川雄太と山本桜大を置く。インサイドハーフにボランチが本職の選手を起用するパターンもあるが、豊川と山本はFW登録の選手である。31歳の豊川は23年のJ1で、22歳の山本は昨年のJ2とJ2・J3百年構想リーグで、2ケタ得点をマークしている。山本は6月末にレッドブルグループのRBライプツィヒへ完全移籍し、RB大宮への期限付き移籍で在籍している。

 チームのオープニングゴールを決めたのは、その山本だった。

 キックオフ直後の5分、GKトム・グローバーがクロスボールをキャッチすると、すぐに右サイドのカプリーニへフィードする。3トップの右ウイングを担うブラジル人アタッカーは、そのままドリブルでボールを運んでいく。右タッチライン際へ走り出すSB関口凱心のフリーランニングをおとりに、内側へ持ち出してスルーパスを通す。

 このボールに反応したのが山本だ。自陣からカプリーニと並走するように相手ゴール前までランニングし、CBと駆け引きをしながらオフサイドにならないギリギリのタイミングで背後へ抜け出した。あとはもう、持ち前のシュート技術を発揮するだけだ。ペナルティエリア内右で鋭く身体をひねり、逆サイドネットへ流し込んだ。

 開始早々の先制ゴールは、ナダル監督指揮下のチームでプレーモデルとなるものだ。ゴールに直接的に関与していない選手も、素早いトランジションで相手ゴールへ向かっていく。それによって、新潟の4バックを横に拡げることができていた。攻撃でも守備でも高いプレー強度でハードワークし続けることを、スペイン人指揮官はチームに徹底している。

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