FCバイエルン・ミュンヘンとRB大宮アルディージャWOMENのプレシーズンマッチ。開始早々から防戦一方だった大宮だが、猛暑と西日という日本の過酷な環境が欧州女王の足を止め始める。第2回では、相手のパススピードに適応した大宮ベテランCBコンビの奮闘と、シュート数「12対13」という肉薄したスタッツながら「1-4」の大差を生んだ決定力の差について、後藤健生が分析する。
■「大差になる」予感を覆した、飲水タイム後のゲームの流れ
序盤にRB大宮が攻め込む形もあったが、パスが弱くて簡単に相手にカットされてしまう。
「このままでは大差の試合になってしまうのではないか……」。そんな予感さえした、そんなゲームの入りだった。
ところが、前半の飲水タイムのあたりから、ゲームの流れは変わっていった。
ひとつは、慣れない暑さの中でのプレーでバイエルンの動きが落ちたこと。公式記録では気温は29.2度となっているが、これはハーフタイムの気温。17時のキックオフ時は僕の手元の温度計で32.2度あったし、この日のさいたま市の最高気温は37.3度。湿度も60%近くあった。さらに、RB大宮の本拠地、NACK5スタジアム大宮はピッチの長軸が東西方向なので、前半、バイエルンは正面から西日の直射日光を浴びながらのプレーとなっていた。
ドイツやフランスなど西ヨーロッパも今年は熱波に襲われた。とはいっても、日本の蒸し暑さ(と直射日光)は彼女たちにとってかなり厳しい条件だったはずだ。


























