北中米ワールドカップの裏で起きた「4つのタブー事件」に迫る連載の第3回。今回は、サッカー界のスーパースター、クリスティアーノ・ロナウドの「引き際」をめぐる論争だ。
世界最高の選手に贈られるバロンドールを5度も受賞し、長年トップに君臨してきた彼も今大会で41歳。通常であれば引退していてもおかしくない年齢だが、ポルトガル代表は彼をスタメンとして起用し続けた。しかし、かつての仲間たちからは「彼のプライドがチームを壊している」と辛辣な批判が噴出。レジェンドの今大会を振り返る。
■ 41歳のレジェンド起用は「ノスタルジーに駆られた狂気」
今大会では、ワールドカップに「5大会以上」出場した生ける伝説たちのユニフォームに、「レガシー・パッチ」と呼ばれる特別なワッペンが縫い付けられた。日本の長友佑都や、アルゼンチンのリオネル・メッシらとともに、ポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウドもその栄誉を受けた一人だ。
41歳となったロナウドは、大会前の会見で自ら「これが最後のW杯になる」と明言していた。しかし、年齢によるスピードや体力の衰えは隠せず、サッカー界のOBたちからは彼を特別扱いするチームに対して厳しい声が絶えなかった。
元ガーナ代表のケビン・プリンス・ボアテングはテレビ番組で「彼が真にチームを思うなら、若手にその座を譲るべきだ。彼がいないチームのほうがよく機能しているのだから」と指摘。
さらに、歯に衣着せぬ発言で知られる元スウェーデン代表のカリスマ、ズラタン・イブラヒモビッチも「彼のエゴ(自己中心的なプライド)がチームを人質に取っている。タッチの感覚も機動力も失った彼を先発させ続けるのは、純粋に過去の栄光(ノスタルジー)に駆られた狂気だ」と一刀両断した。

























