■ 「すべての判定が信じられない」選手たちも困惑した“ノイズ”
この露骨な政治介入については、トランプ大統領自身も関与を認める発言をしたことで、世界中を巻き込む大騒動に発展した。「これ以降、審判が吹くすべての笛(判定)を信用して良いのか?」と、ワールドカップという神聖な大会の信頼性が根底から揺らいでしまったのだ。
当のアメリカ代表も、この異様な騒ぎのなかで冷静さを保てず、ベルギー戦に敗れて大会を去った。渦中のバログンは大会終了後、アメリカの朝のテレビ番組に出演し、「この件が大きな論争を呼ぶことは分かっていた」「チームメイトの中にも緊張が見え、外部のノイズが多くて試合に集中するのが難しかった」と苦しい胸の内を吐露した。
世界を振り回すトランプ大統領に、ワールドカップの主役である選手たちまでもが振り回された一件。ちなみに、大会を通じてサッカーへの関心の薄さを露呈していたトランプ大統領だが、最終的に決勝戦のVIP席にはちゃっかりと顔を出した。最高潮に盛り上がる美味しいところだけは逃さない、いかにも彼らしい振る舞いと言えるだろう。開催国がアメリカでなければ、起きなかった悲劇なのかもしれない。
第3回は、ポルトガルのレジェンドであるクリスティアーノ・ロナウドの「引き際」をめぐる大論争。かつてのライバルも「狂気」と批判した、起用問題の真実に迫る。





























