■ 手数料だけで荒稼ぎ? 公式転売で決勝チケットが「3億7000万円」

 また、今大会はFIFAが運営する「公式チケットリセール(転売)システム」が問題を引き起こした。

 リセールとは、やむを得ず行けなくなった人が公式ルートでチケットを再販できる仕組みだ。通常、高額なダフ屋行為を防ぐ目的があるはずだが、FIFAはこのシステムで買い手・売り手の双方からリセール価格の15%ずつを手数料として徴収した。

 米司法省が別件の音楽コンサート業界の訴訟で「手数料は定価の15%が妥当」と示したばかりなのに、FIFAは合計30%も中抜きしたのである。

 さらに問題なのは、リセール価格の設定に「上限」がなく、売り手が自由に決められたことだ。その結果、決勝戦のチケット(カテゴリー3という一般的な席)が、なんと1席「約3億7260万円(約230万ドル)」で出品されるという異常事態が発生した。公式システムが事実上の「超高額ダフ屋」と化してしまったこの問題は、サッカーファンを失望させたに違いない。

 第2回は「判定の公平性」というスポーツの根幹が根底から揺らいだ、前代未聞の事件を取り上げる。

(2)へ続く
  1. 1
  2. 2