手数料30%の公式転売で決勝チケット3億7000万円!選手たちを苦しめた5000キロ超の過酷移動【北中米W杯「4大タブー事件」のウラ真相】第1回の画像
確かに、メッシは見たい。だけど、3億7000万円って…。撮影/原壮史(Sony α1使用)

 サッカーの祭典、ワールドカップ。2026年の北中米大会は、初の3か国(アメリカ、カナダ、メキシコ)共催となり、出場チームも従来の32から48へと大幅に拡大された。39日間にわたり、全104試合が行われた長丁場の大会。試合数が増えたことで、ファンにとって新たな発見があった一方で、「何かがおかしい」と違和感を覚える場面も少なくなかった。本連載では、世界中が熱狂した大会の裏で起きていた「4つのタブー事件」に迫る。第1回は、広大な国土を移動させられる過酷な大会フォーマットと、FIFA(国際サッカー連盟)が公認する転売チケットの「異常な高額化」問題だ。

■ 5000キロの大移動! 過酷すぎる日程を強いられたチームの悲劇

 カナダ、アメリカ、メキシコの3か国共催となったことで、各国の代表チームはこれまでにない長距離移動を強いられることになった。

 米メディア『ESPN』によれば、グループステージ(決勝トーナメントに進むための予選リーグ)で最長距離を移動したのはボスニア・ヘルツェゴビナ代表で、その距離はおよそ5058キロに達した。これは日本列島を優に往復できるほどの凄まじい距離である。

 彼らの移動ルートは、カナダ東部のトロントから始まり、アメリカ西海岸のロサンゼルス、そして北西部のシアトルへと続くものだった。

 彼らが入った「B組」は本来、西海岸エリア(バンクーバー、シアトル、サンフランシスコ、ロサンゼルス)に会場が集中していた。しかし、開催国のひとつであるカナダが開幕戦だけを東海岸のトロントで行ったため、その対戦相手となったボスニア・ヘルツェゴビナがとばっちりを受け、大陸横断を余儀なくされたというわけだ。ちなみにボスニア・ヘルツェゴビナは、グループリーグを3位で通過し、史上初めて決勝トーナメント(ラウンド32)に進出。アメリカに0ー2で敗れ去っている。

 一方、日本代表も、アメリカのダラスからメキシコのモンテレイへ飛び、再びダラスへ戻るという移動を強いられた。国境をまたぎ、気候も時差も異なる2か国での試合は、選手たちの疲労と負担は決して小さくなかったことだろう。

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