■ワラにもすがる思いで高級ホテルへ

 カリフォルニアはテキサスのように暑くはありませんが、夏ですから凍え死ぬことはないでしょう。僕は、駅の横の植込みの陰で横になりました。

 しかし、これでは安眠はできそうもありません。明日の夜は夜行バスなので、前日の野宿は肉体的にもツラい選択です。

 そこで、僕は考えました。中央駅のそばですから近くには大きなホテルがいくつかありました。どうせ、部屋は空いてないでしょうが、理由を言って、朝までロビーで過ごさせてもらおう、と。

 マップを見ると、一番近いのはマリオットのようです。

 そこで、マリオットで「こういうわけで、宿がないんだ」と状況を説明しました。そうしたら、受付の女性がこう言ったのです。

「予約なしでも、お部屋はございますよ」

「えっ! で、おいくら?」

「260ドルでございます」

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