今回のワールドカップでは、アメリカ代表選手の出場停止処分について、ドナルド・トランプ大統領が圧力をかけたと言われている。出場停止が猶予となった本人を含めて多くの人が振り回された格好だが、過酷な現地取材を続ける73歳の蹴球放浪家・後藤健生もまた、アメリカという国そのものに大きく振り回されていた。真夜中の駅で野宿を覚悟する事態に追い込まれた彼に突きつけられた、超円安時代ならではの「究極の選択」とは――。
■「予約はない」真夜中に迫る野宿の危機
何とかサンノゼに着いたのですが、予約してあったホテルの受付は閉まっていて無人でした。書いてある連絡用の番号に電話すると、電話に出た相手は「そんな予約は入っていない」と言い張ります。目の前に相手がいればともかく、電話ではまったくらちがあきません。
結局、僕は諦めてUber(一般のドライバーが自家用車で送迎を行う配車サービス・タクシー)でサンノゼの中央駅であるディリドン駅に出ました。
しかし、アメリカという国は店が閉まるのが早いので、真夜中過ぎでは駅はもちろん、駅周辺の店などもみんな閉まっています。Uberのドライバーにも、明日アメリカの試合があるのでホテルはどこも満室だろうと言われました。
まあ、仕方がない……。僕は野宿を覚悟しました。





























