■「キーパーも凄い」

 中村が披露した一瞬の魔法のようなノーステップシュートに対し、SNS上には次のような興奮のコメントが相次いで寄せられた。

「惜しかったぁぁ〜!!」
「ノーステップうますぎる! 後半、中村敬斗からチャンスは増えてきそう!」
「ノーステップであれ蹴れんのまじでえぐい。キーパーも凄い」
「中村選手の技術、本当に鳥肌ものです」
「惜しかったですね!!! 意表を突いたノーステップのシュート、しびれました!!」

 その後、試合は後半に1点ずつを取り合う死闘となり、1-1のドローで決着。勝ち点1を分け合った日本はグループ2位通過を果たし、ラウンド32でグループCを首位通過した“王国”ブラジルと激突することが決定した。

 今大会ここまでの2試合で1得点1アシストと出色のパフォーマンスを披露していた中村だが、この日の歓喜の“敬斗ゴール”はお預けとなった。しかし、彼にとって次戦の相手であるブラジルは、極めて「相性が良い」相手でもある。

 記憶に新しいのは、ワールドカップを目前に控えた昨年(2025年)10月の国際親善試合だ。日本は前半に2点のビハインドを背負いながらも後半に怒涛の反撃を見せ、3-2の歴史的逆転勝利を収めた。その立役者の一人となったのが、62分に同点となる鮮やかな右足ボレーを突き刺した中村だった。

「チャレンジャー精神を持って、失うものはないとガンガン仕掛けた」と、世界最強の王国相手に臆することなく躍動したあの日の成功体験は、今大会の大一番でも必ずや強力な精神的武器となるはずだ。

 研ぎ澄まされたシュートセンスと、強敵ブラジルとの抜群の相性。この日の鬱憤を晴らす最高の一撃は、ラウンド32のピッチにすべて取っておく。

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