■百年構想リーグで得た新たな強み
【明治安田J2・J3百年構想リーグ プレーオフラウンド 第2戦 1-2位決定戦 6月6日 14時04分キックオフ 仙台 1ー1 富山 ユアテックスタジアム仙台】
J2、J3全40チームの頂点に立ったのは、ベガルタ仙台だった。
明治安田J2・J3百年構想リーグのプレーオフラウンド第2戦が、6月6日、7日に開催された。1-2位決定戦では、EAST―Aで1位の仙台と、WEST-Aで1位のカターレ富山が激突した。
仙台のホームで行なわれた一戦は、30分に中田有祐のヘディングシュートで仙台が先制する。41分には富山の元韓国代表MFチョン・ウヨンがラフプレーで一発退場となり、仙台は数的優位にも立った。
しかし、1対0のままスコアを動かすことはできず、後半アディショナルタイムに突入する。ここでCKの流れから被弾してしまい、最終盤で同点に持ち込まれる。延長戦でもスコアを動かすことはできず、PK戦を4対2で制してJ2・J3百年構想リーグ優勝を果たしたのだった。
地域リーグラウンドからプレーオフラウンドまでの全20試合で、仙台はPK戦による勝利が6試合を数えた。PK戦は全試合で勝利した。
守護神の林彰洋はこの日も相手シュートをセーブし、勝利をもたらしている。PK戦という特別なルールを活用するために、チームとしてしっかりと準備した結果と言える。
この百年構想リーグの仙台は、就任3シーズン目の森山監督のもとで進化を感じさせた。シャドーで起用された鎌田大夢は、チームトップの5アシストを記録した。同じくシャドーでのプレーが多かった武田英寿は、5得点4アシストの数字を残した。ユースから昇格1年目のFW古屋歩夢、中央大学から加入のMF杉山耀建、高卒2年目のMF南創太らが起用され、ピッチ上で可能性を示した。
この日得点を決めたFW中田有祐も、大卒後の加入を1年前倒ししてプロ契約を結んだ。この22歳は189センチのサイズを生かして前線で起点を作ることができ、地域リーグラウンド終盤から先発出場を続けて成長速度を上げていった。
攻撃陣に外国人選手がいない編成で、プレータイムを得た日本人選手がそれぞれの価値を示した。それこそは、今後につながるチームの強みと言えるだろう。
同時に、J1自動昇格を念頭に置くと課題を残したのも事実である。「90分で勝ち切る」試合を増やしていくことは、自動昇格を手繰り寄せることにつながるからだ。








