74歳となっても衰えぬ闘志を見せたサッカー元日本代表監督の姿にファンが胸を熱くしている。
フランス1部リーグ・アンの最終節が現地5月17日に行われ、ナントは本拠地スタッド・ラ・ボージョワールでトゥールーズと対戦した。だが、試合は前半20分すぎに思わぬ形で終了する。すでに2部降格が決まっていたナントのゴール裏サポーターが暴徒化。発煙筒を投げ入れ、さらにフェンスを乗り越えてピッチに乱入したのだ。
警備員たちは覆面ニットを被った男たちを阻止できず。むしろ諦めたように止める素振りもなし。選手たちは逃げるように慌ててスタジアム内部へと引き揚げた。だが、その中で1人、暴徒たちに立ち向かう人物がいた。元日本代表監督のヴァイッド・ハリルホジッチだ。
2015年3月から2018年4月まで日本代表監督を務めたハリルホジッチは、今年3月に降格危機に瀕していた古巣ナントの監督に就任。4年ぶりに監督業復帰を果たした。残念ながらチームを復調させることはできなかったが、試合が中止になるだけでなく、来季への制裁の可能性もあるファンの暴挙を見て見ぬふりはできなかったのだろう。覆面の男たちを恐れることなく、両手を広げながら鬼気迫る表情で必死に説得を試みた。














