J1百年構想リーグで、ジェフユナイテッド千葉とFC東京による熱い攻防が繰り広げられた。この一戦で、苦労人のDFが決めた「美しすぎる直接FK」に、SNSでは称賛の声が鳴り止まない。
17年ぶりにJ1の舞台へと戻ってきた千葉にとって、現在は試練の時だ。降格のない特別リーグとはいえ、前節まで15試合を終えて東地区の最下位に沈むなど、苦しい戦いを強いられていた。
だが、この逆境にあっても牙を研ぎ続けていた男がいる。30代に突入して初めてJ1のピッチに立った、日高大だ。
今年3月に31歳を迎えた日高のキャリアは、JFL(日本フットボールリーグ)から始まった。流通経済大学を卒業後、Honda FCで2シーズンを過ごしたが、その後あえてカテゴリーが下の東北1部リーグへと戦いの場を移す。クラブとともに「成り上がり」を誓い、地域リーグから国内最高峰を目指したいわきFCへと加入したのだ。
いわきFCは東北1部からJFL、そしてJリーグ入会へと怒涛の昇格を果たす。日高はクラブがJ2に上がるタイミングで、同じJ2の千葉へと移籍。そこで武器として磨きをかけたのが、精度の高い左足だ。セットプレーから数々のチャンスを演出し、自らもゴールを奪うスタイルを確立した。
そして5月6日に行われたFC東京との第15節。スタメンに復帰した日高の左足が、再び眩い輝きを放った。2-0とリードして迎えた79分、ゴールまで距離のある位置でのFK。日高が迷いなく左足を振り抜くと、ボールは美しい放物線を描いてゴール隅へ。韓国代表GKキム・スンギュも一歩も届かない、完璧なダメ押しゴールがネットに突き刺さった。











