■総得点は多いもののその内訳を見ると
明治安田J2・J3百年構想リーグで、仙台はグループトップの22得点を記録している。その内訳を見ると、J2に昇格してきた栃木Cから2試合で9得点、J3の相模原から2試合で6得点を奪っている。この2チームとの対戦で、15得点を記録しているのだ。昨シーズンまでの課題だった得点力が、解消されているとは言い切れない。
森山監督はここまでの11試合で、2トップの組合せを「7」パターン試している。岩渕弘人、古谷歩夢、宮崎鴻、小林心、荒木駿太、梅木翼の6人で、これだけの組み合わせにトライしてきた。
そのなかで軸になるのは、岩渕である。J1のファジアーノ岡山から完全移籍した28歳は、背後への抜け出しに優れる。今節の栃木C戦でも、鎌田大夢の縦パスにタイミング良く反応し、GKとの1対1から冷静に先制点をゲットしている。ここまで5ゴールはチームトップだ。
前線から守備のスイッチを入れることもできる。二度追い、三度追いをして相手のビルドアップを規制していく。彼のチェイシングから、チャンスが生まれることも多くない。
岩渕は22年に当時J3のいわきFCで、24年に当時J2の岡山で、2ケタ得点をマークしている。彼は数字が見込める選手だ。
そのうえで言えば、189センチの中田有祐、184センチの梅木と宮崎のようなターゲットマンタイプが、先発の有力候補になってくると攻撃の幅が拡がる。シーズン移行後にJ1昇格争いの中心へ割って入るためには、岩渕だけでなくFW全体のさらなる底上げが必要だろう。彼らが結果を残しながら百年構想リーグを勝っていくのが、チームにとって理想的なシナリオと言える。









