■大学生たちが起こした奇跡
ベルリン・オリンピックが開かれた1936年というと、さらに大昔。第2次世界大戦前のことです。
当時はサッカーで公式にプロ制度があったのはイングランド、スコットランドなどの英国4協会とオーストリアくらいのもの。他国は実質的プロ選手はいても、形式的にはすべてアマチュアでした。イタリアのセリエAのスター選手たちも、「アマチュア」だったのです。
そこで、オリンピックのサッカーには各国の若手主体のフル代表が出場していました。
1934年のイタリア・ワールドカップでベスト8に進出し、次の38年フランス大会でベスト4進出を果たすスウェーデンも若手主体のフル代表でした。
そのスウェーデンに、早稲田大学を中心とした学生と若手OBで結成された全日本選抜チームが挑戦したのです。そして、前半は2対0でスウェーデンがリードして折り返したものの、後半に入ると日本がすぐに2点を返し、さらに85分の松永行のゴールで逆転勝ちしたのです。
しかし、残念ながら当時の日本ではサッカー人気は高くなく、陸上や水泳での金メダルラッシュもあったため、スウェーデン戦の勝利は大きく取り上げられることもなく、現在ではこのスウェーデン戦の勝利を知っている人は少なくなってしまったようです。












