後藤健生の「蹴球放浪記」第311回「私がポーランドを愛する理由」の巻(1)1974年西ドイツW杯への「緊張の一人旅」で触れた「繊細な人たち」の画像
ポーランド・ウクライナ共同開催のEURO2012のADカード。提供/後藤健生

 蹴球放浪家・後藤健生は世界中を旅してきた。中でも愛すべき国があり、そのひとつがポーランドだ。2018年大会に続き、サッカー日本代表が対戦したかもしれない相手の国。その愛すべき国民性と街並みが、蹴球放浪家の脳裏に浮かんだ。

■半世紀前の出会い

 U-20女子アジアカップがタイで開幕しました。U-20日本代表(ヤングなでしこ)は4月2日にインドと対戦。先日の女子アジアカップでは日本代表(なでしこジャパン)が圧勝したので、こちらもぜひ頑張ってもらいたいものです。

 アジアカップで4位以内に入ると、9月にポーランドで開催されるU-20女子ワールドカップ出場権が手に入ります。

 ああ、ポーランドなんだ。行ってみたいなぁ……。

 そう、僕は、なぜかポーランドが大好きなのです。

 先日、北中米ワールドカップのヨーロッパ・プレーオフの決勝、スウェーデン対ポーランド戦の配信を観ました。

 この試合を観たのは、もちろんその勝者がワールドカップ本大会で日本代表と対戦するからでした。だから、冷静に、中立的に見ていたのですが、しかし、僕はなんとなく心の中でポーランドを応援していました。

 ポーランドが好きになったのは半世紀前のことです。

 1974年の西ドイツ・ワールドカップを観戦に行くことになって、どうやったら安い料金で西ドイツにたどり着けるかを考えました。

 その結果、ソビエト連邦経由のルートにしたのです。

 横浜港からソ連の客船に乗船して極東のナホトカ港に到着。列車と飛行機でモスクワに移動して3日間の観光。それから列車で希望の都市まで行ける。そんなパッケージがあって、若者に人気だったのです。

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