「こんなん決められたら惚れるわ」中村敬斗、劇的AT弾から続く躍動!ランスは痛恨も「反転フィニッシュ」の余韻と際立つエースの存在感の画像
スタッド・ランスで奮闘を続けるサッカー日本代表の中村敬斗。撮影/渡辺航滋(Sony αⅡ使用)

 1年でのリーグ・アン(フランス1部)復帰へ向けて正念場を迎えているスタッド・ランス。そのチームにおいて、サッカー日本代表FW中村敬斗が異彩を放っている。

 現地時間3月14日に行われた第27節ロデーズ戦では手痛い逆転負けを喫したものの、中村は直前の第26節(9日)で見せた劇的な同点ゴールから続く好調をキープ。昇格争いが佳境を迎える中、エースとしての風格を漂わせている。

■痛恨の逆転負けの中で見せたエースの矜持


 14日に行われた第27節、ホームに13試合負けなしと波に乗るロデーズを迎えた一戦。スタッド・ランスは前半にハフィズ・イブラヒムのゴールで先制するも、試合終盤の87分に同点とされ、後半アディショナルタイム(90+6分)に痛恨のPKを献上。1-2の逆転負けを喫した。

 チームとしては悪夢の終盤劇となったが、左ウイングで先発した中村の存在感は際立っていた。チーム最多の4本のシュートを放ち、幾度となく相手ゴールを脅かすなど、攻撃の全権を握る活躍を披露。また、DF関根大輝も先発フル出場を果たし、90+2分にイエローカードを受けるほど激しい守備で最後まで戦い抜いた。

 このロデーズ戦で見せた中村のゴールへの貪欲な姿勢は偶然ではない。直近の第26節で奪った圧巻の同点ゴールによって得た手応えが、今の彼に迷いのないプレーをもたらしているのだろう。

 第21節の白星を最後に、2月は4試合連続スコアレスドローと停滞していたスタッド・ランス。迎えた3月9日の第26節ダンケルク戦も、0-1とビハインドのまま後半アディショナルタイムに突入する苦しい展開だった。

 しかし後半AT5分、土壇場で背番号17が“違い”を見せる。ペナルティエリア左脇からDFセルヒオ・アキエメが中央へグラウンダーのクロスを供給。ファーサイドに位置していた中村は、ゴールに背を向けた状態でトラップする。周囲を4~5人の相手DFに囲まれる中、プレスを受けるより早く無駄のない動きで反転。軽やかに右足を振り抜くと、相手GKが一歩も動けない鋭いシュートがゴール左隅へ突き刺さった。
 

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