現地12月21日、アフリカ王者を決めるアフリカネーションズカップが開幕し、開催国であるモロッコ代表が2−0でコモロ代表に快勝。2点目となる衝撃的なオーバーヘッド弾が話題となっている。
2022年のカタールワールドカップでベスト4入りを果たすなど、新興著しいモロッコサッカー。2軍チームで出場したカタールでのアラブカップでアジア勢を下して優勝したことも話題となったが、1軍チームの実力は下馬評に違わぬものだった。
格下相手とは言え、初戦は難しいもの。前半11分にPK失敗ともなれば尚更。それでも後半10分にブラヒム・ディアスのゴールで先制して勢いに乗ると、後半29分には母国のサポーターが歓喜を爆発させる。
左サイドからの横パスを中央で受けた途中出場のFWアユーブ・エル・カービが、後方へパスしてボックス内に入ってリターンを受ける。斜め後方からの難しい浮き球のパスだったが、体を反転させながらしなやかに、そして高々と宙を舞い、左足で豪快なオーバーヘッドキック。強烈なシュートをゴール左隅に突き刺した。
エル・カービはギリシャのオリンピアコス所属の32歳。2018年のアフリカネーションズカップで得点王&MVPをダブル受賞した後、中国やモロッコ、トルコ、カタールなどのクラブチームでプレーした。日本ではそれほど知られていないが、驚愕のゴールでその名を轟かせた。












