
J2の水戸ホーリーホックが、クラブ史上初の偉業を達成した。選手ら現場とスタッフ、クラブ一丸となって前進する姿に、ファンから称賛の声が上がった。
水戸が重い扉を押し開けようとしている。クラブがかつて経験したことのないJ1の舞台に立とうと奮闘し、現在首位に立っているのだ。
2000年にJリーグに参戦してから、J1昇格もないがJ3降格もなく、ずっとJ2を戦い続けている。1ケタ順位は数度しかなく、勝利数が2ケタに届かないこともあった。
そんな水戸が、変貌を遂げようとしている。ロケットスタートとはいかなかったが、第9節から8連勝を含む11勝3分で14戦負けなしと実力を発揮。堂々とJ2首位に立った。
その好成績が追い風となり、クラブを後押しする力となる。今回、水戸は現行のルールになってからクラブ史上初めて、ユニフォームの広告枠が完売したと発表した。
Jクラブのユニフォームでは、胸スポンサー、鎖骨の左右など、8か所に広告を掲出できる。水戸は9月22日、鎖骨右部分に広告が掲出されることになったと発表。営業の努力もあっただろうが、好成績も伴って「ラストピース」が埋まり、クラブ史上初の広告枠完売となった。