
J1の東京ヴェルディが、ダービー当日にアウェイで「新商品」を販売する。その大胆不敵なアイテムに、ファンの熱い視線が集まった。
現在、J1には首都・東京に本拠地を置くクラブが3つある。東京ヴェルディ、FC東京、FC町田ゼルビアだ。
それぞれ異なるバックグラウンドを持ち、それぞれの発展を遂げてきた。とはいえ、Jリーグへの参加が一番、遅かった町田が現在は上位を争い、東京VとFC東京は今シーズン、2ケタ順位に沈んでいる。
世界各国で、首都に本拠地を置くクラブは国内リーグをリードするものである。そうした事情は、東京VもFC東京も理解しているはずだ。
その2チームが、真っ向から激突する。3連休の最終日、J1で唯一のカードとして、FC東京がホームチームとして東京Vと「ダービー」を展開するのだ。
前述のように、双方とも2ケタ順位に沈んでいる。だが、互いにプライドを懸けてぶつかり合うこの一戦は、必ずや好ゲームとなるはずだ。
互いに、この一戦を大事にしている。FC東京は、東京Vにアウェイでのグッズ売店出展を許可。そして東京Vは、この大一番に新グッズを投入する。
東京Vは、SNSで販売するアイテムを発表。その中のひとつがボンフィンなのだが、「アウェイグッズ売店限定」、さらに「数量限定」だというから、かなりの攻めの姿勢である。
他にもアイテムはあるのだが、中でも目を引くのが、やはり観戦に必携の緑のシャツだ。「襟付きコンフィットシャツ」の販売を宣言している。
多くのコンフィットシャツは、選手たちが着用するオーセンティックシャツをレプリカ風にしたものが多い。だが東京Vは、コンフィットシャツを独自進化させた。他にはないデザイン、さらに言えばJ草創期をけん引した黄金期をほうふつさせるようなシャツを完成させたのだ。