体幹の強さが「衰えていない」長友佑都、1トップ争いは「上田綺世」がリード、前田大然「らしくないプレー」の理由【サッカー日本代表「アメリカ遠征の収穫」大激論】(5)の画像
今回、プレーでも日本代表の力があることを証明した現役レジェンド長友佑都。撮影/渡辺航滋(Sony αⅡ使用)

 サッカー日本代表のアメリカ遠征が終わった。第1戦はメキシコ代表と0-0で引き分け、第2戦はアメリカ代表に0-2で敗れた。来年のワールドカップ開催国との「2連戦」という貴重な機会に、残念ながら無得点に終わった日本代表は、どのような収穫を得たのか。ベテランのサッカージャーナリスト、大住良之と後藤健生がアメリカ戦後、徹底的に語り合った!

■小川航基に求められる「技術」

大住「長友佑都に話を戻すと、ワールドカップのメンバーが26人のままなら、入っていてもいいんじゃないかなと感じた。経験があるから3バックの一角も左右のサイドバックもこなすし、事前合宿を含めると1か月半にもなる大会期間中、ああいう人物やコーチの長谷部誠といった精神的な柱がいるのは重要なポイントだと思う。今回、プレーでも日本代表の力があることを証明したね」

後藤「Jリーグの試合でもよくやっているよ」

大住「アメリカ戦で、背走してボールを追った場面があった。攻め込んできた選手と競り合ってボールがこぼれたんだけど、長友が素早い反転で回収していた。相手選手はバランスを崩していたね。いわゆる、体幹の強さが全然衰えていないと感じた」

後藤「相手がどう動くのか見えているしね」

――懸案事項の1トップはどうでしたか。

大住「小川航基は、プレッシャーがキツい中での技術をもう少し上げないといけないという感じがするよね」

後藤「ロングシュートをポストに当てる場面があったけど、やはり今回呼ばれたCF3人の中では上田綺世が今は抜けているね」

大住「あのシュートは、町野修斗と交代になることが分かっていたから、最後のプレーだと思って打ったんだろうね。そうじゃなければ、ああいう場所からは打たないよね」

後藤「もともとシュートはうまい選手だけどね」

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