■気合いが入っていた「アメリカ戦」メンバー

後藤「アメリカ戦も点を取られるまでは良いプレーはできていたし、選手同士の関係性も良くなってきていた。たとえば、佐野海舟が自分でボールを前に運んだり、最初は全然プレーにかかわっていなかった鈴木唯人が、低い位置に降りてきてボールを受ける回数を増やすとか、随分、改善されてきていたんだよね。でも、そういう矢先に点を取られて、コンディションの問題もあったのか、引いてしまって押し込まれる状態が続いた」

大住「アメリカ戦のメンバーは、すごく気合いが入っていたと思うんだよ。大きくチームが変わってアピールに絶好のチャンスだから、何か見せよう、何とかしようという思いがあったと思う。それは理解できるし、ああやって勢いよく行くのはいいんだけど、それができなくなったときにどうすべきかは、選手一人ひとりが考えないといけない問題だし、チームとしてもしっかり訓練しておかないといけないところだと思うんだよね。今はワールドカップに向けて準備している段階だから、そういう整理もしないといけない。そういうことが分かっただけでも収穫だったと思うけど」

後藤「1点取られた後で立て直せなくなったけど、ふだん一緒にやっていない選手ばかりだと、なかなか難しいことだよね。遠藤航守田英正といった経験のある選手がいれば、何とか立て直せたかもしれないけど」

(3)へ続く
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