大迫勇也と武藤嘉紀“両エース”が「4月6日以来」の同時スタメン!横浜FM戦で分かった神戸逆転優勝に「欠かせない」2つのピースの画像
決勝ゴールを決めたのは頼れる男、武藤嘉紀。実に265日ぶりのゴールだった。撮影/原壮史(Sony α1使用)

 2025年8月30日、ヴィッセル神戸対横浜F・マリノスの試合が、ノエビアスタジアム神戸でおこなわれた。試合は1-0で神戸が勝利した。神戸のフォーメーションは「4-3-3」の中盤が逆三角形になる。横浜FMのフォーメーションは「4-3-3」で中盤は三角形を敷く。

■老獪さが際立った「19分のヘディング」

 大迫勇也と武藤嘉紀が4月6日の第9節のアルビレックス新潟戦以来の同時先発となった。この2人のコンディションが整えば、優勝争いに入り込んでくることは疑う余地がない。

 また、6月9日に横浜FMから加入した永戸勝也が左サイドバック(以下、SB)で出場する。

 一方の横浜FMは、左SBで鈴木冬一がスタメン起用された。8月23日の第27節のFC町田ゼルビア戦を0-0の引き分けで終えて、降格圏内から一歩抜け出した。

 なお、試合を詳細に分析するために、試合のダイジェストにしたがって話を進めていく。読者の皆さんは、以下のDAZN公式ハイライトを見てプレーの詳細部分を確認してほしい。https://www.youtube.com/watch?v=dpBeFTEel6c

【19分の大迫勇也のヘディングの場面】
 この場面は、大迫の老獪さが際立っている。大迫と競り合ったジェイソン・キニョーネスが、先に優位なポジショニングをとる。キニョーネスは、前にジャンプしようとしているのだが、後ろにのけぞった形になっている。これは、飛ぶタイミングで大迫が落下地点を読んで、周りにわからないように相手を少し押したのでフリーとなってヘディングできたのである。動画をスローにして見てみるとよくわかるが、現在進行形の中では一瞬のことでわからないのだろう。ゴールは決まらなかったが、非常に惜しい場面だった。

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