
サッカー日本代表メンバーに選ばれたドイツ1部マインツ所属のMF佐野海舟が、完璧すぎるインターセプトを披露した。
8月28日、千葉市内で9月のアメリカ遠征(6日・メキシコ戦、9日・アメリカ戦)に臨む日本代表メンバー25人が発表された。来年のワールドカップ北中米大会の予行演習であると同時に、FIFAランクで現在17位の日本に対して、13位のメキシコと15位のアメリカというほぼ同格の相手との対戦に、森保一監督は会見で「アジアとは強度が変わってくる」と語った。
その“強度”の面で、日本代表メンバーの中で随一の男として誰もが認めるのが、リバプール所属のMF遠藤航である。だが、それに匹敵する力を持ち、高く評価されているのが、佐野だ。
昨季マインツに加入して即、不動のボランチとして圧巻のパフォーマンスを披露した佐野は、今季のブンデスリーガ開幕・ケルン戦にもスタメン出場。後半15分に味方選手が退場処分になったことが影響して0−1で敗れる結果となったが、佐野自身は“見せ場”を作った。
前半27分のプレーだった。ケルンMFイサクバーグマン・ヨハンネソンが中央からドリブルで左サイドへ持ち運び、タッチライン際のMFヤクブ・カミンスキとパス交換して前を向く。これに対応した佐野は、体を張ってサイドにボールを追いやった後、局地的に1対2となりながら、ヨハンネソンの縦パスを、鋭い読みと反応でインターセプト。狙い通りに誘い込む形でボールを奪い取り、そのままドリブルでボールを持ち運んだ。ボールを奪われた相手は、たまらずファウルで佐野の前進をストップするしかなかった。