
悪性腫瘍の治療のために長期離脱が発表されたJ2のV・ファーレン長崎に所属するMF名倉巧が、7月25日までに自身のインスタグラムを更新。あらためて報告するとともに、現在の心境や思いをつづり、仲間との集合写真や病院での写真を公開。ファンから多くの励ましの声が届いている。
東京都出身の名倉は現在27歳。FC東京の下部組織出身で、国学院久我山高校では2年時に全国高校選手権出場を果たし、優秀選手に選ばれた。高校卒業後の2017年にFC琉球でプロのキャリアをスタートさせ、翌2018年に長崎に加入。小柄ながら鋭いドリブルとパスで攻撃にアクセントを加える攻撃的MFとして活躍し、期限付き移籍でプレーしたベガルタ仙台での1年も含めて、昨季までJリーグ通算141試合に出場していた。
その中での悪性腫瘍による離脱。クラブでのリリースに続いて、名倉は自身の公式インスタグラムに「このような形でチームとして大事な時期に長期離脱することになってしまい、悔しい気持ちと申し訳ない気持ちでいっぱいです。」とつづるとともに、「リリースが出てからたくさんのメッセージありがとうございます。これだけでも勇気もらえるしみんなのパワーもらって治るって確信してます。」と力強い言葉を続けた。
さらに緊急入院からの治療中の現在の心境を「不安と恐怖の日常に変わってしまったけど、僕の周りにはこんなにもたくさんの最高の仲間がいて、家族がいて。。僕を支えてくれる人のおかげで1人じゃないと強く感じることができています。」と振り返りながら、「病室から観る長崎の試合は熱くて、パワーをもらえて、できれば自分も一緒に戦いたいと思ってしまうくらい輝いているけど今はそれぞれの場所でお互い頑張っていけたらと思っています。高木監督にはj1に上がったタイミングで戻ります。と伝えました。笑 今年こそV・ファーレン長崎がj1昇格を勝ち取ると信じています。直接的には力になれないけど、パワー送ります。頑張れ!!僕も頑張ります」と決意を語っている。
その一方で、「正直、本音を言うとめちゃくちゃサッカーやりたいし、みんなとバカみたいに騒ぎたいし、なんで今、自分なんだろうって考えてしまうけど、考えたところで何か変わるわけじゃないし、時間を戻せるわけでもない。」と苦しい思いも吐露。それでも「今はただこの事実をしっかり受け止めて病気をボコボコにして勝つことだけを考えて、乗り越えた先にはとんでもなく幸せな世界が待ってるって信じて、今は頑張ります。また、この病気を治して復帰することで、同じ病で苦しんでる人だったり、不安を抱えている人に少しでも希望を与えることができると思っています。そういう意味でも絶対に完治させて復帰できるように頑張ります」と宣言している。