
7月12日の2025年E-1選手権・中国戦(龍仁)で、”1人のプレーヤーとして日本代表基準”を改めて示した長友佑都。
「『長友はもう終わりだぞ』とみなさん思ってたかもしれないですけど、僕はひたすら自分のことを信じてやってきた。全然まだまだのレベルですけど、もっとみなさんを驚かせるようなプレーができるように頑張っていきます」と本人も語気を強めていたが、彼がこだわったのは、自分のことだけではない。
久しぶりにキャプテンマークを巻いたことも大きかったのだろうが、国際Aマッチ143試合目という実績・経験をチームに還元し、若い選手たちを援護射撃しようという意識も人一倍強かった。
「今日、新しくデビューした選手、経験がない選手もたくさんいたんで、僕も3CB(の左)というあまりプレー経験の多いポジションではなかったですけど、若い選手たちを落ち着かせるところ、みんなが積極的にできるように後ろからサポートしようという気持ちで戦ってました」と彼自身も言う。
最終ラインに長友、植田直通というワールドカップ(W杯)経験者が並んでいたことは、中盤より前でプレーした選手にとって、非常に心強い存在だった違いない。
「すごく安心感ありました。コーチングにしてもすごく分かりやすく自分たちを動かしてくれましたし、僕たちを超えたところの1対1でも必ず潰してくれるぐらいの力強さがあった。安心してプレーできました」と宇野禅斗(清水)も偽らざる本音を吐露していた。