【E―1前最終戦で爆発した「川崎らしさ」が秘めるJクラブの可能性(3)】「どれも全力でやるのがフロンターレ」がクラブのアイデンティティ。選手が協力するからこその「やり切る」気持ちの画像
川崎フロンターレのアイデンティティはクラブ、そしてサポーターとともに紡がれている 撮影:中地拓也

「個人的にめちゃくちゃいい流れだったなって思っています」

 川崎フロンターレのフットボール事業統括部 プロモーション部 広報グループの森澤諒大は、ザ・マミィとのコラボ企画をそう振り返る。

 川崎は7月5日の鹿島アントラーズ戦で始球式でザ・マミィが来場すると発表。そのうえで、麻生グラウンドに2人を招待し、SNSを通じてさまざまな企画を実施。試合当日にイベントを成功させると、翌6日の「ファン感」で、土屋櫂大と野田裕人が掴みの挨拶でザ・マミィネタを入れ込む。そして、多くのサポーターの前で、ザ・マミィの酒井貴士に似ている河原創と、林田洋平に似ている土屋櫂大との奇跡的な2ショットを実現させたのだ。
「土屋選手が相方の林田さんに似てるって途中ですごい話題になっていたので、本当はそこをもうちょっと膨らませたかったんですけど、でも、すでに企画が動き始めちゃってることと、土屋選手のU―20代表の活動もあって膨らませられなくて。それをが最後にファン感で“フロンターレのザ・マミィ”として完成する流れは、オチまでついたというか、ものすごく綺麗でした」
 森澤はそう振り返る。
 その日、山田新と大関友翔が渡韓したように、E-1選手権の活動が始まったことで、リーグ戦は中断。鹿島戦に勝利していたこともあって、いい雰囲気のままひと息つくことに成功した。

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