■選手の「運動量」も増えた!
その結果、カタール大会は、皮肉なことに、近年で最も「快適」な大会となった。この時期のカタールは、日中でも気温が30度程度にしかならず、カタール政府が約束を守ってスタジアムに巨大な冷房システムを導入したため、スタジアム内は24度程度、ピッチは18度程度に保たれ、「最も快適なワールドカップ」となったのである。選手たちの運動量が増え、強度の強い試合が続いて大会は盛り上がった。
では、2026年の「北中米大会」はどうなるのだろうか。カナダ、アメリカ、メキシコの3か国共同開催のこの大会は、会場の16都市が、南北には緯度で30度、東西には経度で52度、ともに約4000キロの距離に散らばっている。