
7月8日、韓国開催のEAFF E-1サッカー選手権の第1節が行われ、日本代表は6−1でホンコン・チャイナ代表に勝利した。FWジャーメイン良が4得点と爆発した中、試合終了間際に決まったFW中村草太の“代表初ゴール”にも称賛の声が集まった。
前半4分の先制ゴールを皮切りに、前半26分までに計5得点を奪う一方的な展開となった前半から一転、後半は攻めあぐねるシーンが増え、コーナーキックから失点を喫した。その“尻すぼみ感”を豪快な一撃で打ち払ったのが、中村だった。
明治大学から今季加入したサンフレッチェ広島で圧巻のスピードとシュート力を見せつけて代表入りをつかんだ22歳は、後半開始からシャドーの位置に入って代表デビュー。大関友翔からの浮き球のパスにダイレクトで合わせた後半28分のシュートはGK正面だったが、後半アディショナルタイムに輝きを放った。
中盤右サイドで味方がカットしたボールに反応した中村は、相手と入れ替わって前を向くと、そのままゴールへ向かってドリブルを開始する。そしてタッチが大きくなったかと思われた瞬間、自慢の加速力でボールに追いつきながら右足アウトサイドでのタッチで相手DFを股抜き突破。カバーに入ったDFに行く手を阻まれたものの、2段ジェットのような形で再加速し、左足でゴールを決め切った。