後藤健生の「蹴球放浪記」第271回「ベースキャンプの設定」の巻(2)ワールド期間中に何度もおこなった「送金手続き」、インターネットの登場で消えた「リスト入手」と「デポジット」の画像
海外移籍も噂される川崎フロンターレの高井幸大。日本代表を背負って立つ20歳の出場はあるのか?提供/原壮史(Sony α-1使用)

 蹴球放浪家・後藤健生が7月、韓国へ向けて旅立つ。東アジア最強国決定戦「E-1選手権」のためだ。現在、着々と準備中だが、早くも前哨戦で勝利を収めたという。どういうことか?

■20年前には「考えられなかったこと」

 それにしても、便利な世の中になったものです。

 インターネットを使ってホテルの場所や料金を調べられるし、バス路線、バス停の位置、さらに最終バスの時間まで調べがつくのです。そして、ホテルの予約もキャンセルもすべてサイト内で自由にでき、支払いもクレジットカードでできるのですから……。

 20年前には考えられなかったことばかりです。

 昔は、ホテルのリストを入手するところから始めなければいけませんでした。日本で簡単に手に入るリストでは、料金の高いホテルしかわかりません。ですから、長期滞在する場合などは現地の観光局に依頼してリストを取り寄せました(それも、郵便やFAXで依頼するわけです)。

 で、ホテル・リストと洋書売り場で買ってきた紙の地図とを照らし合わせてホテルの位置などを調べます。地図にバス路線図まで載っていたら超ラッキーです。

 こうして目星をつけた何軒かのホテルに、郵便で空き室状況は料金を問い合わせて宿泊ホテルを決定。それから、また改めて郵便で予約を行うわけです。

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