後藤健生の「蹴球放浪記」第271回「ベースキャンプの設定」の巻(1) E-1選手権で選んだのは「男子の会場」龍スタジアムではなく、「埼スタより便利」なU-20W杯のメインスタジアムの画像
東アジア最強国の称号を得るため、韓国に乗り込むサッカー日本代表。蹴球放浪家も準備に余念がない。撮影/原悦生(Sony α1使用)
■【画像】「さんざん迷わされた」2017年U-20ワールドカップ韓国大会

 蹴球放浪家・後藤健生が7月、韓国へ向けて旅立つ。東アジア最強国決定戦「E-1選手権」のためだ。現在、着々と準備中だが、早くも前哨戦で勝利を収めたという。どういうことか?

■「良い放浪」をするための準備

“良い放浪”をするためには、“良いベースキャンプ”を設定しないといけません。つまり、宿泊場所のことです。

 7月には韓国でE-1選手権があるので、このところずっと、その手配をしていました。

 男子の試合会場は京畿道(キョンギド)の龍仁(ヨンイン)市にあるミル・スタジアム。まだ、僕も行ったことのない2018年完成の比較的新しいスタジアムです。

 ちなみに「ミル」は韓国語で「龍」を意味する言葉です。

 日本語に漢字語とやまと言葉があるのと同じで、韓国語にも漢字語と固有語が存在します。たとえば、「真露(ジンロ)」というのは有名なソウルの韓国焼酎メーカーですが、そのブランドに「チャミスル」があります。日本でもおなじみですよね。その「チャミスル」というのは「真露」を韓国の固有語で読んだもの。つまり、日本語の訓読みで「まことのつゆ」と読むようなものなのです。

 で、「ミル・スタジアム」の「ミル」は固有語の「龍」。つまり、茨城県龍ケ崎市に「たつのこフィールド」があるのと同じですよね(現在は、流経大が命名権を取得して「流通経済大学龍ケ崎フィールド」と呼ばれる)。

PHOTO GALLERY ■【画像】「さんざん迷わされた」2017年U-20ワールドカップ韓国大会
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