
蹴球放浪家・後藤健生が7月、韓国へ向けて旅立つ。東アジア最強国決定戦「E-1選手権」のためだ。現在、着々と準備中だが、早くも前哨戦で勝利を収めたという。どういうことか?
■「良い放浪」をするための準備
“良い放浪”をするためには、“良いベースキャンプ”を設定しないといけません。つまり、宿泊場所のことです。
7月には韓国でE-1選手権があるので、このところずっと、その手配をしていました。
男子の試合会場は京畿道(キョンギド)の龍仁(ヨンイン)市にあるミル・スタジアム。まだ、僕も行ったことのない2018年完成の比較的新しいスタジアムです。
ちなみに「ミル」は韓国語で「龍」を意味する言葉です。
日本語に漢字語とやまと言葉があるのと同じで、韓国語にも漢字語と固有語が存在します。たとえば、「真露(ジンロ)」というのは有名なソウルの韓国焼酎メーカーですが、そのブランドに「チャミスル」があります。日本でもおなじみですよね。その「チャミスル」というのは「真露」を韓国の固有語で読んだもの。つまり、日本語の訓読みで「まことのつゆ」と読むようなものなのです。
で、「ミル・スタジアム」の「ミル」は固有語の「龍」。つまり、茨城県龍ケ崎市に「たつのこフィールド」があるのと同じですよね(現在は、流経大が命名権を取得して「流通経済大学龍ケ崎フィールド」と呼ばれる)。